木の根のはなし

最近は潅水装置を設置することが多くなってきました。

水やりの手間を省く為にはとても便利な代物です。

植木屋さんも施工主も費用が掛かりますが楽が出来ます。

時間がきたらきっちりと水を撒いてくれるのはとても有難いです。

特に植栽したての未だ根が張り切っていない植物には水枯れのリスクを

最小限にしてくれます。

枯れやすいサツキツツジ、ヒラドツツジ、コクチナシ等の密植その他色々にはとても有難いです。

しかしながら多年にわたって潅水装置の恩恵を受け続けることで思ってもみないことが

起きてしまいます。

絶えず定期的に植栽樹の表層に水が供給されることで樹木自身が土中深くに根を張らないような

傾向になってしまうことです。実際大きな樹木でも障害物などが無ければ広く浅く広がる傾向はあります。

しかし近年は表層の根が温暖化に関連して紫外線量が昔よりも増えていることが

悪影響を及ぼし育たなくなってきています。

支持根である親根、そして子根、一番重要なのがその先で実際に良く水分を吸う孫根がありその表層部分の孫根が

育たなくなってきているケースを最近ちょくちょくみられるようになりました。

一番良いのは土の乾き具合と樹木の生長具合を見ながら潅水をしてやることとなります。

(https://www.kyoto-yoshimurazoen.co.jp)㈱吉村造園 

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