藤森神社 京都伏見深草

京都の伏見深草にある、藤森神社に来ました。

 

 

歴史は古く、西暦203年に神功皇后が建てたとされています。

朝鮮半島の戦争から帰ってきた神功皇后が、

いくさの旗と防具を山城深草の藤森に納め、神を祀ったのが

この神社の始まりです。

 

祭神は多数います。

主祭神は

須佐之男命(すさのおのみこと)です。

 

当社は藤森天王社ともいわれ、

御霊信仰(恨みを持って亡くなった魂を治めるに信仰)に

基づく神社でもあります。

祭神の早良親王は延暦四年(785年)に起こった

藤原種継暗殺事件の主犯として処罰され、廃太子され早くに亡くなりました。

前に参拝した乙訓寺に早良親王は罰として閉じ込められます。

乙訓寺(おとくにてら) 京都府長岡京市今里

 

5月5日に行われる藤森祭の、駆馬神事(かけうましんじ)も有名で

競馬ファンも多く集まります。

祭神が多いのは

稲荷山のふもとや現東福寺近くの塚本社の祭神が

中世に集まったからだと言われています。

 

 

永享十年(1438年)に後花園天皇の命令により、

将軍足利義教が稲荷山の山頂にあった稲荷神の社を

ふもとの藤尾に移しました。

それが現在の伏見稲荷大社です。

もともとこの地藤森にあった真幡寸神社は

今の城南宮に移しました。

城南宮 京都伏見

 

本殿は正徳二年(1712年)に

中御門天皇より与えられました。

現存する日本の天皇が居住する宮中としては最も古くからあり、

東殿・中央・西殿の三座からできています。